出典:The Drinks Business|Rebecca Lo|2026年6月11日 https://www.thedrinksbusiness.com/

▼ポイント(編集部まとめ)
- ASC Fine Wines創業30周年とロバート・モンダヴィ・ワイナリー60周年が重なる2026年5月、中国市場向けに2つの新展開を同時発表
- ナパバレーのOakvilleエステートが2億ドル超の改装を経て4月20日にリオープン。中国向けに2023年ヴィンテージ記念エディション(180本限定)をコレクターズギフトボックスで発売
- 同時に「Robert Mondavi California」コレクション(カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ピノ・ノワール)を中国に初投入。「高品質をより手の届く価格で」がコンセプト
- Constellation Brands国際MD:「中国市場はロバート・モンダヴィの長期成長において戦略的に重要」
▼DrinkChina!!コメント
タイミングが意図的すぎるほど揃っている。2億ドルの改装完了、創業60周年、ASC30周年、そして中国向け入門ラインの投入——これを同じ月に束ねてきた。
「Robert Mondavi California」の位置づけが興味深い。ナパのフラッグシップと同じブランド傘の下に、より手の届く価格帯を置く。これは「体験の入口を広げる」戦略だ。小皮(Xiao Pi)が指摘した「中国の若い消費者はリピートより発見を求める」という行動特性に対して、まず飲んでもらう機会を増やすことで認知と愛着を積み上げようとしている。
ただ、同じ週に「ASCのトップが構造的リセットを宣言している」という文脈と並べると、複雑な読み方もできる。中国ワイン市場全体が縮んでいる中で、2億ドルを投じた改装の直後に入門ラインを投入する——これは確信なのか、焦りなのか。
「中国はまだ伸びる」という長期的な賭けに、ロバート・モンダヴィというアメリカワインの象徴が乗った。それ自体が一つのシグナルだ。

