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タグ: 中国ワイン

  • #041.2026年DWWA、雲南が中国初の「プラチナ」を獲得——内モンゴルも初のゴールド、寧夏が受賞数の半数超

    #041.2026年DWWA、雲南が中国初の「プラチナ」を獲得——内モンゴルも初のゴールド、寧夏が受賞数の半数超

    出典:Decanter China|2026 Decanter World Wine Awards
    https://www.decanterchina.com/en/wine-reviews/2026-dwwa-award-winning-chinese-wines-gold/


    ▼ポイント(編集部まとめ)

    • 2026年のDWWAで、雲南省が中国として史上初のプラチナメダルを獲得。同時に内モンゴルも史上初のゴールドを受賞——いずれも新興産地のブレイクスルー
    • プラチナ2本(各97点):寧夏・賀蘭山東の「Helanhong Winery, Helan Hong Jiangnan Reserva Red」と、雲南・徳欽の「Shangri-La, Holy Land Cabernet Sauvignon」
    • 内モンゴルの初ゴールドは「Tian Ge Winery, Coviyn Desert Gift Golden Sand Blend」(96点)——砂漠地帯ならではの個性的なブレンド
    • 受賞メダル全体の半数以上を寧夏が占める。中国ワインの「主産地」としての地位を改めて確立
    • 遼寧省・桓仁のアイスワイン(Vidalブドウ)が2本ゴールド受賞。寒冷地特化型の中国ワインも評価対象として定着
    • 新疆からは吐魯番(カベルネ・ソーヴィニヨン)、瑪納斯(カベルネブレンド)、伊犁(マルスラン)の3地域がゴールド受賞——一省内での産地多様性を示す

    ▼DrinkChina!!コメント

    このシリーズで何度も触れてきた「寧夏=中国のボルドー」という構図は、今回のデータでも裏付けられた。受賞数の半数超を占める安定感は、もはや「期待の産地」ではなく「実績のある主産地」という段階に入ったことを意味する。

    ただ、今回最も注目すべきは雲南と内モンゴルの「初」だ。

    雲南の受賞ワインはシャングリラ(香格里拉)の聖地カベルネ——高地・冷涼・強い日射という、寧夏とは全く異なるテロワールから生まれている。これは「中国ワイン」がひとつの個性に収斂するのではなく、産地ごとに異質な表現を確立していくプロセスにあることを示す。

    内モンゴルの砂漠ブレンド「Golden Sand Blend」というネーミングそのものが面白い。不利な気候条件をハンディキャップではなくアイデンティティとして打ち出している。新疆の吐魯番・瑪納斯・伊犁も同様で、ひとつの省の中ですら産地ごとの個性が分化し始めている。

    DrinkChina!!が追いかけている「飲養一体」の文脈で言えば、これは単なる品質競争ではなく、土地の物語が増殖していくフェーズだ。寧夏が確立した「型」の外側で、雲南・内モンゴル・新疆・遼寧がそれぞれの土地の声を語り始めている。

  • #040.【国内メディア注目】東京新聞「東京ガチ中華」が寧夏ワインを特集——「世界と戦える品質」を日本で売り込む若者たち

    #040.【国内メディア注目】東京新聞「東京ガチ中華」が寧夏ワインを特集——「世界と戦える品質」を日本で売り込む若者たち

    出典:東京新聞デジタル|2026年6月14日
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/493327

    ▼ポイント(編集部まとめ)

    • 東京新聞の人気連載「東京ガチ中華」第23回が寧夏ワインを特集。記者が2023年に現地取材した西鴿酒庄(シーグ・エステート)を軸に、日本での普及活動を追う
    • 寧夏はナパバレーと同じ北緯38度付近。LVMHグループも参入する「今1番人気のある産地」(升恒酒業・秋永部長)
    • 東京ビッグサイトの輸入酒展示会に西鴿酒庄が出展。
    • 「China Drinks」(江東区)の袁景龍(ユエンジンロン)さん(31歳)も記事に登場。

    ▼DrinkChina!!コメント

    この記事で最も印象的なのは、「ワインが好きだから」転職・起業した若者たちの存在だ。

    升恒酒業の巴さん、「China Drinks」の袁さん——どちらもキャリアを賭けて、日本での中国ワイン市場を開こうとしている。業界論でも産地論でもなく、個人の選択として中国ワインを選んだ人たちの話だ。

    DrinkChina!!が袁さん(China Drinks)が感じた「世界と戦える品質・コスパの商品がある」という確信は、このシリーズで追ってきたDWWA受賞やWSCWA最高賞という事実に裏付けられている。

    東京新聞の読者は中国ワインの専門家ではない。「中国ワインを飲むと頭が痛くなる」という先入観を持つ一般読者に向けて、寧夏という産地と西鴿というワイナリーと若者たちの姿を通じて伝えた。これが日本における中国ワインの「物語の入口」になる。

  • #039.【海外ニュース解説】 中国ワインはファインワインの「次の成功物語」になれるか——The Drinks Businessが総括

    #039.【海外ニュース解説】 中国ワインはファインワインの「次の成功物語」になれるか——The Drinks Businessが総括

    出典:The Drinks Business|Amelie Maurice-Jones|2026年6月11日 https://www.thedrinksbusiness.com/

    ▼ポイント(編集部まとめ)

    • 業界誌The Drinks Businessが中国ワインの現在地を総括。「量から質へ」の転換が加速し、国内外でプレミアムワイン産地としての評価が高まっている
    • WSCWAチェアマン、エディ・マクダガル:「中国のワインメーカーたちの洗練度・技術的卓越性・情熱は驚くべきレベル」。国際経験を持って帰国した世代の貢献が大きい
    • 注目産地として山東省(海洋性気候の白ワイン)と新疆(高品質スパークリングと力強い赤)を挙げる
    • ワイン&スピリッツ業界MW資格保持者のマイケル・パリジMW:「中国のワインをコンペで審査するまで、偏見を持っていた。質に驚いた」
    • Wynn Macauのビバレッジ責任者:中国ゲストからの中国ワインのリクエストが増加。中華料理だけでなく、ステーキや日本料理とのペアリングでも選ばれ始めている

    ▼DrinkChina!!コメント

    「偏見を持っていた」とMWが公言する——これは正直な告白であると同時に、業界の現在地を示す重要な証言だ。マスター・オブ・ワインでさえコンペで審査するまで気づかなかった、という事実は、中国ワインの品質が「知る人ぞ知る」段階にまだあることを意味する。裏返せば、これからが本番だ。

    「ステーキや日本料理とも合わせる」という記述が、このシリーズで繰り返し出てくるテーマを再確認させる。中国ワインはもはや「中華料理専用」ではない。食のシーンを選ばない汎用性が、ファインワインとしての普遍性につながっている。

    マクダガルの「アジャイルでハイクオリティなブティック中国ワインブランドのための空間が自然に開きつつある」という言葉は、このシリーズ全体を貫くメッセージでもある。大手(長城・張裕)の国家的権威と、新興ブティック(アメシヤード・Puchang・東方雨行)の個性——その両輪が揃って初めて、ファインワインの「次の成功物語」は書かれる。

    DrinkChina!!はその物語を、日本語で追い続ける。