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#031.【海外ニュース解説】 DWWA 2025、中国と日本が過去最高水準——アジアワインの「品質革命」が数字になった

出典:Decanter World Wine Awards 2025 https://www.decanter.com/decanter-world-wine-awards/dwwa-results-highlights/new-discoveries-china-and-japans-top-dwwa-picks/

▼ポイント(編集部まとめ)

  • 中国ワインが2011年以来初めてDWWAトップ50入り。最高位「Best in Show」を山東省・煙台の張裕 Noble Dragon N188(97点)と寧夏の東方雨行 夜光杯(97点)の2本が獲得
  • 2銘柄はいずれもカベルネ・ジェルニッシュを軸にした独自ブレンド。欧州品種の模倣ではなく、中国の産地と品種の組み合わせで戦っている
  • 寧夏・山東を中心に白ワイン(シャルドネ)でのGold入賞も増加。「中国ワイン=赤」の図式が崩れ始めている
  • 日本からは北海道・余市のグランポレール ツヴァイゲルトレーベがPlatinum 97点。甲州の白・ロゼもGold受賞し、固有品種の評価が世界水準に達しつつある

▼DrinkChina!!コメント

DWWAは世界最大規模のワインコンペティションだ。そこでのBest in Show獲得は、Wynnが設計した「国内アワード」とは意味合いが違う。外側から、しかも最も厳しい目線で与えられた評価である。

注目したいのは受賞2銘柄の品種構成だ。張裕 Noble DragonはカベルネJの75%ブレンド、東方雨行 夜光杯はドルンフェルダーまで使った独創的な構成——どちらもボルドー型の模倣ではない。「中国の畑で何が育つか」を起点にしたワイン作りが、世界の審査員に97点で認められた。これは品質の話であると同時に、アイデンティティの話でもある。

白ワインのGold増加も見逃せない。今回のアメシヤード受賞(Best Wine of China)と合わせると、「中国ワイン=赤」という前提が2025〜2026年を境に本格的に書き換えられていることがわかる。

日本の甲州も同じ文脈で読める。固有品種が世界の審査基準で評価されるとき、それは「ローカルの個性」が「グローバルな品質」として翻訳された瞬間だ。