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#030.【海外ニュース解説】甘口白ワインが「Best Wine of China」——中国ワイン、ペアリングの常識が変わる

By LI YINGXUE|China Daily HK版|2026年5月23日

https://www.chinadaily.com.cn/a/202605/23/WS6a11435ba310d6866eb4a510.html

▼ポイント(編集部まとめ)

• 河北省懐来産のプティ・マンサン甘口白ワインが、800本超のエントリーから「Best Wine of China 2026」を受賞
• 中国ワイン産業を長年席巻してきたカベルネ・ソーヴィニヨン/マルスランの赤ワインではなく、白ワインが最高賞を獲得したのは異例
• 醸造家・江延軍氏(キャリア40年)は「畑95%、醸造5%」を哲学とし、樽を強く効かせた高アルコールスタイルから意識的に距離を置く
• 受賞直後からシンガポール・マカオ・中国本土のディストリビューターが販売割当を要請

▼DrinkChina!!コメント

中国ワインのペアリングといえば、長らく「中華料理にボルドー型の赤」が暗黙の前提だった。円卓を囲む宴席、濃い味付けの肉料理、そこに合わせるのは凝縮感のある赤——その図式が、中国のワイン消費をある種の型にはめてきた。

今回の受賞が示しているのは、その前提の解体だと思う。

プティ・マンサンの甘みと鮮やかな酸は、辛い料理にも、デザートにも、アフタヌーンティーにも合うと江氏は言う。つまりこのワインは「宴席の一本」ではなく、日常の多様なシーンに入り込める一本だ。中国の食卓は実は多様で、ボルドー型の赤が似合う場面はそのごく一部に過ぎない——そのことに、産業側がようやく本気で向き合い始めた、そういう転換点に見える。

プティ・マンサンの甘みと鮮やかな酸は、辛い料理にも、デザートにも、アフタヌーンティーにも合うと江氏は言う。つまりこのワインは「宴席の一本」ではなく、日常の多様なシーンに入り込める一本だ。中国の食卓は実は多様で、ボルドー型の赤が似合う場面はそのごく一部に過ぎない——そのことに、産業側がようやく本気で向き合い始めた、そういう転換点に見える。

懐来×プティ・マンサン×自然に反しない醸造。地域性・品種・哲学の三つが揃ったとき、ワインは「中国製」から「懐来のワイン」になる。それが世界に通用する入口だろう。