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【海外ニュース解説】世界のワイン業界が探している若い飲み手は、中国にいた——35歳以下・女性・感覚で選ぶ

出典:Vino Joy News|Natalie Wang|2026年5月29日
https://vino-joy.com/2026/05/29/the-young-wine-drinkers-the-industry-cant-find-theyre-in-china/

ポイント(編集部まとめ)

・ 米国・欧州でワイン離れが進む若年層だが、中国では逆に若年・女性層が主要消費者に。Tmall大手ワインショップ「小皮(Xiao Pi)」では5年前に50%だった40歳以上の比率が、現在は70%が40歳以下に逆転
• SommCat(侍酒猫)のユーザーの75〜80%が女性、約50%が25〜35歳。美団傘下の即時配送プラットフォーム「外賣(Waima)」では約70%が45歳以下、そのうち約半数が18〜25歳
• 購買動機は「技術的知識」より「気分・雰囲気・自己表現」。「なぜこのワインを選んだか」への答えは「感覚(feeling)で」
• キーフレーズは「説人話(shuō rén huà)」——人間の言葉で話す。業界用語でなく、日常の感覚に届く言葉で伝えること

▼DrinkChina!!コメント

「なぜこのワインを選んだか」——「感覚で」。

この答えは一見ナイーブに見えるが、じつは非常に正直だと思う。ワインに限らず、消費の多くは「感覚」で動いている。それを「知識」や「産地」や「評点」で覆い隠してきたのが、従来のワイン業界だったのかもしれない。

中国の若い消費者がワインに「過去の記憶がない」ことを、Xiao Piはアドバンテージと言う。ボルドーへの敬意も、ソムリエへの畏れも、「大人の飲み物」という刷り込みもない。だからこそ、自分の感覚で選べる。これは文化的な空白ではなく、自由だ。

「説人話」という言葉が刺さる。ワインを難しくしてきた業界に向けた、シンプルな批判でもある。産地・品種・ヴィンテージ・評点——それらは情報であって、感情ではない。若い消費者が求めているのは「このワインで、どんな夜を過ごせるか」という物語だ。

これはDrinkChina!!が「飲養一体」として追っていることと地続きだ。飲み物を「スペック」ではなく「場面と身体と感覚」で語ること。それが中国の若い消費者がすでに実践していることだとすれば、私たちがやるべきことは明確になる。